よし、準備は整ったかな?
地球の皆さん、初めまして。私はシグマ。ワニャマワールドを調査している者だ。
旅を続けながら、そこで見聞きしたことを調査レポートとして後世に残している。
それでは、今回は皆さんに、ワニャマワールドを紹介するよ。
ワニャマワールドってなに?
ワニャマワールド。そこは動物と人間が沢山住んでいる広い世界なんだ。
この世界では、皆のことをまとめて「アニビト」と呼んでいるんだ。
猫も犬も、鳥も、人もね。もちろん。私もそのアニビトの一人だ。ちなみに私はヒトのアニビトだよ。
沢山生息しているのはアニビトだけじゃない。彼らが住む国も多く存在しているのさ。
その中でも、私が現在拠点を構えているのが、多民族国家を掲げるリダム合衆国だよ。
リダム合衆国ってなに?
リダム合衆国。多民族国家を掲げる国だ。
様々な種族が暮らしているから、政治の代表者は国民による選挙で決められるんだよ。
自然も気候も文化も自由な国でね、別の州へ行くと環境や街並みが変わるなんて珍しくもないことだよ。
多様性社会を推し進める。それが理想なんだけど……実際には様々な問題があるんだよ。
文化の違いや、貧富の格差、価値観も千差万別だ。違いを認め合うということは、時に大きな衝突を生む。
まぁ、詳しい話はまた今度にしようか。
シグマは何の人?
私はワニャマワールドに関する調査レポートを書いているよ。
その内容を元に、友人と一緒に学生向けに噛み砕いてまとめているんだ。完成品はフリースクールなどに提供しているよ。
でもね、ちょっと問題があってね……
私の調査レポートは決して「完璧」ではない。
そうでなくても、この世界は常に変化しているんだ。環境や情勢、文化、人々の考え方もね。
だから、一度書いたレポートに加筆修正がよく入るのもよくあることだ。
私としてはできる限り事実を見せたいんだけどね……だけど友はこう言っていた。
「それを子供に教えればいいんじゃねぇか? 真実など人によって変わるんだからよ。ある意味、それも教育だ」
全く、彼には叶わないよ。
だから、私も未完成のレポートをそのまま公開しているんだ。
まぁ、事情を説明しても受け取ってもらえない場所もあるけど……それも現実だ。仕方ないよ。
おっと、もうすぐ魔法の勉強の時間が迫ってるみたいだ。
今日は聞いてくれてありがとう。次回はワニャマワールドの住民のことを話せたら嬉しいな。
では、また会おう。
